オーバーエイジ枠(OA枠)を使わず、23歳以下で戦うことを発表した反町監督率いるサッカー男子。アメリカ、ナイジェリア、オランダという強敵と同組で、厳しい戦いを迫られるが、日本人らしいプレーをどこまで見せられるか、注目が集まります。
今回は、その代表メンバーにも選出され、活躍が期待される浦和レッズの細貝萌選手にお話を伺いました。
――― 昨年は、Jリーグでの試合のほか、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)での戦いや、北京五輪予選など、いろんなことを経験した一年だと思います。その中で、一番思い出に残っていることと、その理由を教えてください。
一番うれしかったことは「北京五輪本大会への出場を決めたこと」とのことですね。OA枠は抜きとして、年齢的にも今回しか出られないですし、やはり、それに出ることで、絶対にプラスになると思うんです。だから、五輪に対する気持ちは強かったです。
――― その五輪を今まではテレビで見る側でしたが、今までの五輪の中で印象に残っている試合は?
サッカーに限るとやはり、ブラジルと対戦して勝利した試合(※1)です。もちろんシドニー五輪や、アテネ五輪も見ましたが、一番記憶に残っているのは、その試合ですね。
――― 今回出場する国の中で、気になっている国、対戦してみたい国を教えてください。
そうですね…。やはりアルゼンチンは気になります。親善試合で対戦しましたが、親善試合と大会本番になったら、全然違うと思っています。なので、大会中のアルゼンチンのプレーは楽しみですね。
ケガの影響で、親善試合のときには対戦できなかったので、もし対戦できればしたいなとは思います。ただ、予選リーグが違うので、まずはそこを突破しないといけないですけどね。
――― その予選についてですが、今回対戦するアメリカ、ナイジェリア、オランダ(※2)との戦い方、ポイントをそれぞれ教えてください。
アメリカに関しては体格もいいですし、セットプレーでの点が多い。先日(7/24)に親善試合で、オーストラリアと対戦しましたが、監督も周りも「似ている」と話をしていました。ですので、守備と、セットプレーがすごく重要になってくるかなと思います。
ナイジェリアに関しては、アフリカ独特のちょっとしたルーズさが出てくると思うので、そこをうまく突いて、得点に結びつけたいです。
オランダに関しては、アメリカとナイジェリアに比べて、攻撃力がずば抜けていると思います。とにかく守備をしっかり固めて、少しでもチャンスが作れればいいなと。
――― その中で特に楽しみな対戦は?
オランダが楽しみですが、あまりオランダ、オランダ…といかず、あくまでも初戦のアメリカ戦を第一に考えたい。
――― OA枠を使わないことになり、厳しいのでは?という話も聞かれます。実際にピッチに立っている細貝選手自身は、まわりの評価について、どう感じていらっしゃいますか。
やはりOA枠の選手が入ってくるということは、能力の高い選手が入ってくることになるわけですから、チームにとっては、プラスになると思います。
若いメンバーだけで行くとなり、集まったときに、やはりOA枠のことが、話題にのぼりました。「逆にこのメンバーでやれるからいいね」という話もありましたしし、チームとしても、プラスになっています。モチベーションにつながっているのは、大きいですね。
――― 五輪でのプレーについて、ぜひ見てほしいというポイントをあげてください。
個人的には、プレーというよりも、気持ちの部分を見てほしいですね。常に全力で戦って、見ている人やチームメイトから「頑張ってるな。チームを引っ張ってくれているな」というのが、周りに伝わるように、気持ちを前面に出してやりたいなと思います。
また、チームとしては、修正の細かさを見てほしい。日本人らしさが出ればいいなと思います。
――― かなりいろんなポジションを経験されていますが、実際、自分が一番やりたいのは?
ボランチですね。中・高校自体は、ボランチやその一つ前で、プレーしていました。最終的には、ボランチで勝負したいというのがあります。もちろん、ほかのポジションでも全く構わないとは思っています。とにかく与えられたポジションでやっていきたい。
――― 浦和レッズの中には、世界で様々な経験を積んだ選手がたくさんいます。今回の戦いに先立ち、何かアドバイスはもらいましたか。
闘莉王さんとか、(鈴木)啓太さんからは、いろんなアドバイスをもらいました。プレーのことよりも、大会の雰囲気など、「五輪は、やっぱり違うよ」とも教えられました。
そのほか、レッズの選手たちからは「がんばってきてね!」と送り出してもらったり、この間、ケガをしたときは、啓太さんから「大丈夫?」というメールをもらいました。
その分、頑張らないといけないなぁという気持ちになります。
――― 今回の五輪にかける意気込みを聞かせてください。
この大会に出ることが、自分にとってプラスになると信じています。全力で戦うことによって、必ず得るものがあるはずです。これからステップアップするためにも、そういうところをしっかり探せればいいかなと思っています。
――― 今後のステップアップというのは、具体的にどこを目指したい?
まずは、目の前の五輪のことしか考えられません。予選の3試合、予選突破できたら、その分だけの試合を経験することで、大きなことを感じられると思うので、それを感じた後に、先のことを考えたいですね。
(※1)1996年のアトランタ五輪の第1次リーグにて、ブラジル相手に1-0で勝利した。「マイアミの奇跡」と言われた。
(※2)各予選のスケジュールは、下記のとおり。
・アメリカ:8月7日 18:00~
・ナイジェリア:8月10日 18:00~
・オランダ:8月13日 18:00~
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※北京五輪特集サイトでは、サッカー速報を実施します。ぜひご覧ください。
| ■細貝萌(ほそがい はじめ) 1986年6月10日生まれ。2005年に浦和レッドダイヤモンズに入団。2001年より各世代での日本代表を経験し、2008年の北京五輪でも代表に選出される。本職はMFであるが、安定した守備を買われ、DFとしての役割もこなすポリバレントな選手。北京五輪でもその活躍が期待される。 >細貝萌オフィシャルウェブサイト |

